鹿児島県のおすすめ畳屋さん･畳店

鹿児島県の畳屋さんと畳にまつわるあれこれ

鹿児島県の特徴と県内事情

鹿児島県は九州の南部に位置する県です。鹿児島県は本土と離島からなり、県面積では九州でいちばん大きな県となっています。鹿児島県本土は薩摩半島と大隅半島からなり、東は太平洋、西は東シナ海に面し、美しい海岸線と豊かな恵みをもたらしています。内陸部には霧島連山などの山々がそびえ立ち、また錦江湾には鹿児島のシンボル・桜島の雄大な姿がのぞめるなど、標高差のある地形は多様な動植物が生息する豊かな自然を育んでいます。

鹿児島県は、大きく4つのエリアに分けられます。

薩摩地方は、県庁所在地であり58万人*もの人が暮らす鹿児島市を中心とした地域です。薩摩藩の城下町として栄え、歴史的な建造物が数多く残っています。世界遺産にも登録された島津家の別邸・仙巌園など、当時の繁栄を今に伝える観光スポットが点在しています。また、黒豚や薩摩焼など、独自の文化も息づいています。

大隅地方は、鹿屋市を中心とした地域で、太平洋に面しています。温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、農業や漁業、畜産業がさかんな地域です。長く美しい海岸線が広がり、SUPやカヤック、ダイビングなどのマリンスポーツを楽しむことができます。

種子島・屋久島地方（熊毛諸島）は、種子島や屋久島、口永良部島などを含む地域です。種子島は宇宙センターがあり、ロケット打ち上げを見学できる貴重な場所として知られています。屋久島は世界遺産にも登録されている原生林で、神秘的でダイナミックな自然を体感できます。

奄美地方は奄美大島、加計呂麻島、沖永良部島、与論島など、大小様々な島々からなるエリアです。温暖で雨の多い亜熱帯性気候で、マングローブ林やサンゴ礁など、独特の生態系を有しています。鹿児島県本土と沖縄本島のほぼ中間に位置し、飛行機でないと行き来が大変なことから独自の文化や伝統芸能が色濃く残っており、豊かな自然と文化に触れることができます。

鹿児島県は年間平均気温が19℃前後と温暖な気候に恵まれ、年間を通して過ごしやすい地域です。新鮮な海の幸、山の幸に恵まれ、食文化も豊かなのが特徴です。火山が多いことから温泉の源泉数も多く、大分県に次いで全国2位となっています。中でも指宿市の砂蒸し温泉は全国的に有名です。

鹿児島県は自然と文化、歴史など多彩な魅力があり、年間を通して多くの観光客が訪れます。近年では移住先としても注目されています。

*2024年7月現在

鹿児島県の気候と畳のお手入れのポイント

鹿児島県は山地と海が多く標高差が大きい地形であるだけでなく、離島が多く南北約600kmもあることから、同じ鹿児島県内でも地域ごとに気候の特徴がまったく異なります。基本的に一年を通して温暖な気候ですが、本土だけでも北部の伊佐市と南部の指宿市では1月の平均最低気温で10℃ほどの差があります。奄美地方はさらに温暖です。
一方で、鹿児島県は降水量も全国トップクラスです。とくに梅雨時期の6月～7月の降水量が多く、近年鹿児島県を含む九州地方では毎年のように梅雨時の大雨が問題となっています。さらに夏～秋にかけては台風の影響を受けやすく、年間降水量は全国でも5本の指に入ることが多いです。

そのため、鹿児島県での畳のお手入れのポイントは「湿度」です。
普段のお手入れは掃除機やほうき等で畳のゴザの目に沿って掃けばOKですが、畳に使われる「い草」は湿度を吸収する特徴があるため、ジメジメした日が続くときは意識的に除湿を心がけましょう。晴れた日には風通しを良くするなどして湿度を調節し、カビの発生を予防することが大切です。
とくに鹿児島県は火山灰の影響で洗濯物を部屋干しにする機会が他県に比べて多く、室内の湿度が高くなりがちです。なかなか窓が開けられない時にはエアコンの除湿機能や除湿器の使用も有効なので、上手に使ってカビの発生を防ぎましょう。
畳の上にじゅうたんなどを敷くとカビのほかにダニの温床にもなりがちなので、こちらもおすすめできません。

鹿児島県の畳屋さん事情と畳にまつわる話

鹿児島県で使われる畳の規格

畳は地域によって規格が異なり、同じ1畳でもどの規格のものかで大きさが違います。

鹿児島県のある九州地方では、「京間（本間）」や「五八間」と呼ばれる畳がよく見られます。
京間（本間）の畳は、縦が6尺3寸(約191cm)、横が3尺1寸5分(約95.5cm)で、1畳の大きさは1.82㎡です。京間（本間）は、主に関西以西の西日本で多く見られます。
五八間の畳は、縦が5尺8寸(176cm)、横が2尺9寸(88cm)で、1畳の大きさは1.76×0.88≒1.55㎡です。
五八間は、主に静岡県以北で多く見られますが、近年では全国的に使われることが多くなっています。

ただしこれはあくまで地域的な傾向です。
実際にはハウスメーカーや建築年代によっても異なり、鹿児島県でも京間と五八間の間くらいの大きさの「中京間」など、他の規格の畳が使用されていることもあります。

鹿児島県の隣の熊本県は畳に使われる「い草」の生産日本一

鹿児島県のお隣の熊本県は、畳に使われる「い草」の産地として知られ、国産い草の90％以上が熊本県で生産されています。
近年は値段が安いことから中国など外国産い草の流通が多くなりましたが、国産い草は美しい風合いと優れた耐久性が魅力で、ムラがなく品質が高いのが特徴です。

生活様式の変化や外国産い草の流入などにより、畳の原料となるい草の国内栽培地は全盛期の1/10ほどに減少しています。
畳は日本で生まれた独自の文化です。
日本の伝統文化を守るためにも、地元九州の産業や生産者さんを守るためにも、品質の高い国産い草を積極的に選んでいきたいですね。

鹿児島県の畳屋さん事情

鹿児島県は、県庁所在地である鹿児島市や姶良市、霧島市、鹿屋市など、錦江湾周辺のエリアでは比較的都市機能が発達し商店数も多くなっています。また九州新幹線の停車駅である出水市や薩摩川内市も比較的人口が多く、商店数も多い地域となっています。
それに対して薩摩半島南部や大隅地方東部、島しょ部など、過疎化が進んでいる地域では商店の数が少なくなっています。
畳店も同様で、鹿児島市や霧島市などには比較的多くの畳屋さんがありますが、南さつま市や南九州市、曽於市ほか山間部や島しょ部などの地域では畳店の数が少なくなっています。

鹿児島県は、県面積が全国47都道府県中10位と比較的大きな県です。さらに山地も多いことから鹿児島県全域を営業エリアとしている畳屋さんはあまり多くありません。
そのため基本的には自宅近くの畳屋さんを探して依頼する形になりますが、とくに山間部などではなかなか近くに畳店が見つからないこともあるでしょう。営業エリア外でも相談次第で対応してくれる畳屋さんもありますので、まずは一度問い合わせてみるのがおすすめです。見積りや相談は無料の畳店も多いので、当サイトを参考に良い畳屋さんを見つけてみてくださいね。