長崎県のおすすめ畳屋さん･畳店

長崎県の畳屋さんと畳にまつわるあれこれ

長崎県の特徴と県内事情

長崎県は、九州の西端に位置し、東は佐賀県、北は日本海、南は東シナ海に面しています。五島列島、壱岐島、対馬など、じつに1479もの島があり*、47都道府県中最も島が多いことでも知られています。豊かな自然と歴史、文化が調和した、魅力溢れる県です。

長崎県は、大きく「長崎地域」「県北地域」「県央地域」「島原地域」「五島地域」「壱岐地域」「対馬地域」の7つの地域に分けられます。

長崎地域は、県庁所在地である長崎市を含む地域です。長崎市は鎖国時代、日本で唯一の西洋との貿易窓口として発展した歴史を持つ街で、現在も異国情緒漂う街並みや、歴史的な建造物が多く残っています。また中華街やグラバー園などのほか、軍艦島や大浦天主堂など世界遺産関連の施設も注目を集めており、年間を通して多くの観光客が訪れます。

県北地域は、佐世保市や平戸市などを含む地域です。佐世保市は、軍港として発展した歴史を持ち、現在も造船業がさかんなほか海上自衛隊佐世保基地が置かれています。豊かな自然に恵まれ、九十九島や佐世保バーガーなど、観光資源も豊富です。九州随一のテーマパークであるハウステンボスも佐世保市にあり、年間250万人が訪れる一大観光地となっています。

県央地域は、諫早市や大村市などを含む地域です。名前の通り長崎県のほぼ中央に位置し、新幹線や高速道路、空港もあり陸海空すべてのアクセスが便利な地域です。諫早市は、農業が盛んな地域で、諫早干拓地は日本最大規模の干拓地として知られています。

島原地域は、島原市や雲仙市、南島原市などを含む地域です。雲仙普賢岳を中心とした丘陵地の多いエリアで、有明海、橘湾に囲まれた自然豊かな環境が特徴となっています。長崎県を代表する農業地帯でもあります。

五島地域は、大小152の島々からなる五島列島全体を指します。キリスト教文化が根強く残る地域で、美しい教会や歴史的な建造物が数多く存在します。

壱岐地域は、九州の北、福岡県と対馬の中間に位置する島（壱岐市）を指します。中国の歴史書「魏志倭人伝」や日本の「古事記」や「日本書記」にも記されている歴史ある島で、古墳や神社などが点在し、豊かな自然と歴史文化を有しています。

対馬地域は九州と朝鮮半島の間に位置します。島の約9割が山林で、雄大な自然に囲まれた地域です。大陸と日本列島とどちらの影響も強く受けてきた歴史から、対馬では独自の生態系が生まれ固有の生き物も多く存在します。

このように、長崎県はそれぞれの地域が独自の個性と魅力を持ち、豊かな自然、歴史、文化、産業が調和した魅力あふれる県です。近年では、温暖な気候と美しい景観から、移住先としても注目を集めています。

長崎県の気候と畳のお手入れのポイント

長崎県は、離島や山岳地帯など多少の違いはあるものの、全体として一年を通して温暖で寒暖差の少ない気候です。
東に広大な東シナ海が広がり外洋に面していることから、梅雨時～夏にかけては雨が多くジメジメするほか、梅雨や台風の季節には大雨になりやすい土地柄といえます。
とくに近年、九州北部では毎年のように梅雨時の大雨が問題となっています。
2022年時点の長崎県の降水量は全国12位と、全国的にみても長崎県は降水量が多い方だといえるでしょう。

そのため、長崎県での畳のお手入れのポイントはやはり「湿度」です。
普段のお手入れは掃除機やほうき等で畳のゴザの目に沿って掃けばOKですが、畳に使われる「い草」は湿度を吸収する特徴があるため、ジメジメした日が続くときは意識的に除湿を心がけた方が良いでしょう。晴れた日には風通しを良くするなどして湿度を調節し、カビの発生を予防することが大切です。
畳の上にじゅうたんなどを敷くことも避けましょう。

長崎県の畳屋さん事情と畳にまつわる話

畳は地域によって規格が異なり、同じ1畳でもどの規格のものかで大きさが違います。

長崎県のある九州地方では、「京間（本間）」や「五八間」と呼ばれる畳がよく見られます。
京間（本間）の畳は、縦が6尺3寸(約191cm)、横が3尺1寸5分(約95.5cm)で、1畳の大きさは1.82㎡です。京間（本間）は、主に関西以西の西日本で多く見られます。
五八間の畳は、縦が5尺8寸(176cm)、横が2尺9寸(88cm)で、1畳の大きさは1.76×0.88≒1.55㎡です。
五八間は、主に静岡県以北で多く見られますが、近年では全国的に使われることが多くなっています。

ただしこれはあくまで地域的な傾向です。
実際にはハウスメーカーや建築年代によっても異なり、長崎県でも京間と五八間の間くらいの大きさの「中京間」など、他の規格の畳が使用されていることもあります。

長崎県は、県庁所在地であり約40万人の人が暮らす長崎市や佐世保市周辺のエリアでは都市機能が発達し商店数も多くなっています。
それに対して島原地域や平戸市や松浦市などの県北部等、過疎化が進んでいる地域では、商店の数が少なくなっています。さらに五島列島・壱岐・対馬などの島しょ部はこの傾向がとくに顕著です。
畳店においても同様で、長崎市や佐世保市、諫早市などには比較的多くの畳屋さんがありますが、平戸市や松浦市、南島原市や島しょ部などの地域では畳店の数が少なくなっています。

長崎県は県面積が全国37位とあまり大きくはない県ですが、島が多く海に囲まれているため長崎県全域を営業エリアとしている畳屋さんはあまり多くありません。
そのため基本的には自宅近くの畳屋さんを探して依頼する形になりますが、とくに島しょ部などではなかなか近くに畳店が見つからないこともあるかと思います。数は少ないですが県全域対応してくれる畳屋さんも存在しますし、営業エリア外でも相談次第で対応してくれる畳屋さんもありますので、まずは一度問い合わせてみるのがおすすめです。見積りや相談は無料という畳店も多いので、当サイトを参考に良い畳屋さんを見つけてみてくださいね。